腰の痛み・足のしびれ・歩行困難
〜 腰部脊柱管狭窄症について 〜
「歩いていると足がしびれてきて休まないと歩けない」「腰が痛くて足がしびれる」などの症状には複数の原因が考えられます。このページでは代表的なものとして腰部脊柱管狭窄症についてご説明します。
最終的な診断は診察と検査によって行います。症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
01どんな病気ですか?
腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の変性(椎間板の膨隆・黄色靭帯の肥厚・骨棘形成)により、脊髄・馬尾神経が通る管(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで下肢の痛み・しびれ・歩行困難が起こる病気です。「歩くと足がしびれて歩けなくなり、少し休むとまた歩ける(間欠性跛行)」という症状が特徴的です。60〜70代以降の高齢者に多く見られます。
02主な症状
- 歩くと足がしびれて歩けなくなる(間欠性跛行)
- 座ったり前かがみになったりするとすぐ楽になる(腰を丸めると症状が改善)
- 自転車は乗れる(腰が丸まるため症状が出にくい)
- 両足のしびれ・冷感・重だるさ
- 腰痛(必ずしも強くない場合もある)
03原因・なりやすい方
加齢による腰椎の変性が主な原因です。長年の負荷で椎間板が潰れ、骨棘・変形が生じ、黄色靭帯が肥厚することで脊柱管が狭くなります。60〜70代以降に多く、男女ともに見られます。過去に腰椎の手術を受けたことがある方にも起こることがあります。
04診断方法
間欠性跛行の病歴(歩行距離・休息で回復するかどうか)と神経学的診察が重要です。MRI検査で馬尾神経・神経根の圧迫と狭窄部位を確認します。腰椎X線で骨変形・すべり症の有無を確認します。
05治療方法
①保存療法:消炎鎮痛薬・神経障害性疼痛薬・血流改善薬(プロスタグランジンE1製剤)などの薬物療法や、コルセット、運動・生活指導(腰を丸めて歩くなど)があります。当院では、薬物療法による治療と経過観察を行います。②手術療法:日常生活に支障が出るほど歩行が困難な場合や膀胱直腸障害がある場合には、内視鏡下除圧術・腰椎後方除圧固定術などの手術があります。手術が必要な場合は、対応可能な医療機関にご紹介いたします。
ご相談ください
手足のしびれ、歩行時の痛み、長時間立っていられない等の症状がある方は、当院でご相談ください。脊椎脊髄の専門的な評価を行い、適切な治療方針をご提案します。
なお、排尿・排便の障害が新たに出た場合や、手足の麻痺が急速に進む場合は、早急な対応が必要となることがあります。
※ このページの内容は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療方針については、必ず担当医師にご相談ください。