小樽市の脳神経外科|医療法人小樽セントラルクリニック

北海道小樽市

0134-25-8000

ご予約・お問い合わせはお電話で

後頭部の痛み・手足のしびれ・ふらつき

〜 キアリ奇形について 〜

後頭部から頸にかけての痛み、手足のしびれ・脱力、バランスの悪さなどの症状には複数の原因が考えられます。このページでは先天性の脳の構造異常であるキアリ奇形についてご説明します。
最終的な診断は診察と検査によって行います。症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

脊椎・脊髄の病気

キアリ奇形

01どんな病気ですか?

キアリ奇形(Chiari malformation)は、本来は頭蓋骨の中に収まっているはずの小脳の一部(小脳扁桃)が、頭蓋底の穴(大後頭孔)から頸椎の管の中へ垂れ下がっている先天性の疾患です。最も多いキアリI型は成人になってから症状が現れることが多く、MRI検査の普及とともに発見されるケースが増えています。脊髄の内部に液体が貯まる「脊髄空洞症」を合併することがあります。

02主な症状

  • 後頭部・頸部の痛み(咳・くしゃみ・いきみなど息むと悪化するのが特徴)
  • 手足のしびれ・感覚障害(特に温度感覚の低下)
  • 歩行のふらつき・小脳失調
  • 嚥下(飲み込み)障害・ろれつ困難(重症の場合)
  • 脊髄空洞症による上肢の筋力低下・筋萎縮
  • 無症状で健診のMRIで偶然発見されることもある

03原因・なりやすい方

先天的に後頭蓋窩(小脳が収まる頭蓋内のスペース)が小さいために小脳扁桃が大後頭孔から下垂すると考えられています。多くは孤発性(家族歴なし)ですが、一部に遺伝的関与が示唆されます。性差はあまりなく、小児〜成人まで幅広い年齢層に見られます。

04診断方法

MRI検査が最も重要です。小脳扁桃の大後頭孔への下垂の程度(一般に5mm以上が診断の目安)と脊髄空洞症の有無を確認します。脊髄空洞症の範囲・大きさも評価します。症状・画像を総合して手術の適応を判断します。

05治療方法

無症状または症状が軽微な場合は、定期的なMRIによる経過観察を行います。当院では、MRIによる診断と経過観察を行います。頭痛・神経症状が日常生活に影響している場合や、脊髄空洞症が進行している場合には、後頭蓋窩減圧術(大後頭孔減圧術)などの手術があります。手術が必要な場合は、対応可能な医療機関にご紹介いたします。

ご相談ください

後頭部の頭痛、手足のしびれ、歩きにくさなどの症状がある方は、当院でご相談ください。MRIによる評価を行い、適切な治療方針をご提案します。

なお、手足の麻痺や歩行困難が急速に進む場合、飲み込みが急にできなくなった場合、排尿・排便の障害が出た場合は、早急な対応が必要となることがあります。

※ このページの内容は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療方針については、必ず担当医師にご相談ください。