手足のしびれ・脱力・排尿障害
〜 脊髄腫瘍について 〜
手足のしびれや脱力が徐々に進む、排尿障害が出てきたなどの症状には複数の原因が考えられます。このページでは脊髄腫瘍についてご説明します。
最終的な診断は診察と検査によって行います。症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
01どんな病気ですか?
脊髄腫瘍は、脊髄・神経根・それを包む膜(硬膜)の内外に生じる腫瘍の総称です。発生部位によって①髄内腫瘍(脊髄の中に生じる:上衣腫・星細胞腫など)、②髄外硬膜内腫瘍(硬膜の内側・脊髄の外:神経鞘腫・髄膜腫が多く、良性が多い)、③硬膜外腫瘍(硬膜の外側:転移性腫瘍が多い)に分けられます。腫瘍が脊髄や神経根を圧迫・浸潤することで、四肢のしびれ・麻痺・排尿障害が起こります。
02主な症状
- 手足のしびれ・感覚の低下(腫瘍より下の部分に生じる)
- 手足の脱力・麻痺(じわじわと進行することが多い)
- 首・背中・腰の痛み(特に夜間や安静時に強い場合は注意)
- 排尿・排便障害(尿が出にくい・頻尿・失禁)
- 歩行のふらつき・歩きにくさ(脊髄症)
03原因・なりやすい方
多くの脊髄腫瘍は原因不明(特発性)です。神経鞘腫・髄膜腫は良性腫瘍で、中高年に多く見られます。神経線維腫症(NF1・NF2)などの遺伝性疾患では複数の神経腫瘍が生じることがあります。硬膜外腫瘍では、肺がん・乳がん・前立腺がん・腎がんなど他の臓器のがんが脊椎に転移(転移性脊椎腫瘍)することが多く、がんの既往歴がある方は特に注意が必要です。
04診断方法
MRI検査(造影MRI)が最も重要で、腫瘍の位置・大きさ・脊髄への影響を詳細に評価します。CT検査で骨への影響(椎体破壊など)を確認します。転移性腫瘍が疑われる場合は全身の画像検査(PET-CT・骨シンチグラフィー)や原発巣の検索を行います。確定診断には手術による組織生検が必要になる場合があります。
05治療方法
脊髄腫瘍の治療には、手術療法、放射線療法、薬物療法などがあります。腫瘍の種類・部位・症状によって最適な治療法は異なります。当院では、MRI等による診断と、治療方針のご相談を行います。専門的な治療が必要な場合は、対応可能な医療機関にご紹介いたします。
ご相談ください
手足のしびれや脱力が続く・進行する、歩きにくい、背中や腰の痛みが続くなどの症状がある方は、当院でご相談ください。MRI等による診断を行います。
なお、手足の麻痺が急速に進む、排尿・排便ができなくなるなどの場合は、早急な対応が必要となることがあります。
※ このページの内容は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療方針については、必ず担当医師にご相談ください。