顔が動かない・口が曲がった
〜 顔面神経麻痺について 〜
急に顔の片側が動かしにくくなった、口が曲がった、目が閉じられないなどの症状は顔面神経麻痺の可能性があります。早めの治療が回復に重要です。
最終的な診断は診察と検査によって行います。症状でお悩みの方はお早めにご相談ください。
01どんな病気ですか?
顔面神経麻痺は、表情筋(顔の筋肉)を支配する顔面神経の障害により、顔の片側が動かしにくくなる病気です。最も多い原因はベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)で、単純ヘルペスウイルスの再活性化が関与すると考えられています。早期(発症72時間以内)に適切な治療を開始することが回復に重要です。
02主な症状
- 額にしわが寄せられない(顔面神経麻痺の重要なサイン)
- 目が完全に閉じられない(兎眼:かくめ)
- 口角が下がる・口から水やものがこぼれる
- 食事がしにくい・食べ物が頬の内側に溜まる
- 耳の後ろ・耳介周囲の痛みを伴うことがある
- 味覚障害・音過敏を伴うことがある
03原因・なりやすい方
①ベル麻痺(最多):ストレス・過労・免疫低下などを契機に単純ヘルペスウイルスが再活性化し、顔面神経を障害します。②ラムゼイ・ハント症候群:水痘帯状疱疹ウイルスが原因。耳介・外耳道に水疱(帯状疱疹)が出現します。③中枢性顔面神経麻痺(脳卒中・腫瘍):額が動く場合(額のしわを寄せられる場合)は中枢性を疑います。
04診断方法
問診と神経学的診察(とくに額の動きの確認:末梢性か中枢性かの鑑別に重要)を行います。耳の検査(水疱・難聴の有無)も重要です。脳卒中・脳腫瘍を除外するためにMRI検査を行います。
05治療方法
ベル麻痺・ラムゼイ・ハント症候群にはステロイド薬(プレドニゾロン)と抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル)の早期投与が有効です。発症72時間以内の治療開始が特に重要です。目が閉じられない場合は、点眼薬(人工涙液)・眼帯などで角膜を乾燥から保護します。回復には数週間〜数ヶ月かかる場合があります。
ご相談ください
顔が動かしにくい・口が曲がる・目が閉じにくいなどの症状は、早めの治療が回復に重要です。気になる症状がある方は、当院でご相談ください。
なお、手足の麻痺や言語障害を伴う場合は、脳の病気が背景にあることがあり、救急対応が必要となることがあります。
※ このページの内容は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療方針については、必ず担当医師にご相談ください。