もの忘れ・認知機能の低下
〜 認知症について 〜
「もの忘れが増えた」「同じことを繰り返す」などの症状にはさまざまな原因が考えられます。このページでは代表的なものとして認知症(アルツハイマー型・血管性・レビー小体型など)についてご説明します。なかには治療で改善できる原因もあります。
最終的な診断は診察と検査によって行います。もの忘れの症状でお悩みの方、ご家族が心配な方はお気軽にご相談ください。
01どんな病気ですか?
認知症は、脳の病気により記憶・判断力・思考能力などが低下し、日常生活に支障をきたす状態の総称です。日本には約600万人以上の患者さんがいると推定されています。最も多いアルツハイマー型認知症のほか、血管性認知症・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症などがあります。また、正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫など、治療で改善できる認知症もあります。
02主な症状
- 最近のことを忘れる・同じことを繰り返し聞く(新しい記憶が作れない)
- 日付・曜日・場所がわからなくなる(見当識障害)
- 料理・計算・家電操作が難しくなる(実行機能の低下)
- 外出先で道に迷う・自宅への帰り方がわからなくなる
- 幻視・妄想・意欲の低下(レビー小体型・前頭側頭型)
- 歩行障害・転倒が増える
03原因・なりやすい方
①アルツハイマー型(最多):脳にアミロイドβタンパクやタウタンパクが蓄積し神経が障害されます。②血管性認知症:脳梗塞・脳出血による脳の血流障害が原因です。③レビー小体型:αシヌクレインタンパクが蓄積します。幻視・パーキンソン症状・睡眠時行動異常が特徴です。④治療可能な認知症:正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫・甲状腺機能低下症・ビタミンB12欠乏症は適切な治療で改善します。
04診断方法
問診・神経心理検査(MMSE・改訂長谷川式スケール・MoCAなど)・血液検査・MRI検査を組み合わせて診断します。MRIで海馬の萎縮・白質変化・水頭症などを確認します。当クリニックの「頭痛・物忘れ相談外来」(第2・第4水曜 13:30〜、予約制)でも相談いただけます。
05治療方法
アルツハイマー型にはコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル・リバスチグミン・ガランタミン)やNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)が使用されます。血管性認知症には脳梗塞の予防(抗血小板薬・降圧薬)が重要です。当院では、これらの薬物療法と経過観察を行います。なお、正常圧水頭症のように手術(シャント術)で症状の改善が期待できるものもあり、専門的な治療が必要な場合は対応可能な医療機関にご紹介いたします。非薬物療法(認知リハビリ・運動療法・音楽療法)も有効です。
06受診の流れ
- お電話でご予約(ご家族による代理のご予約も承ります)
- 問診(ご家族の同席を歓迎します。気になる変化を伺います)
- 認知機能検査・血液検査・MRI検査
- 結果のご説明と、今後の対応のご相談
07ご家族が受診を勧めるときのポイント
ご家族の「最近ちょっと変かも」という気づきが、早めのご相談のきっかけになります。
- 「年のせい」で片づけず、気になる変化をメモしておく
- ご本人を責めず、「健康チェック」として受診を提案する
- かかりつけ受診や健康診断の機会にあわせて勧める
- 受診の進め方に迷ったら、まずはお電話でご相談ください
ご家族の方へ向けたご案内は こちら(ご家族の方へ) もご覧ください。
08よくある質問
Q 本人が受診を嫌がります。どうすればよいですか?
ご本人を責めず、「健康チェック」や「かかりつけで一度診てもらう」といった形で提案する方法があります。受診の進め方に迷ったら、まずはお電話でご相談ください。ご家族の方へのページも参考になさってください。
Q 予約は必要ですか?
「頭痛・物忘れ相談外来」は予約制です(第2・第4水曜 13:30〜17:00)。お電話(0134-25-8000)でご予約ください。ご家族による代理のご予約も承ります。
Q 受診のとき、何を持っていけばよいですか?
お薬手帳・健康保険証と、気になる変化のメモがあるとスムーズです。
もの忘れのご相談は、お電話で承っております(予約制)。
0134-25-8000ご相談ください
もの忘れが気になる方、ご家族の変化が気になる方は、当院でご相談ください。第2・第4水曜日にはもの忘れ・認知症の専門外来も開設しております(予約制・13:30〜)。ご家族と一緒にいらしていただけます。
なお、数日〜数週間で急にもの忘れが進んだ、頭を打った後から始まった、歩行障害や尿失禁を伴うなどの場合は、治療できる原因が隠れていることがありますので、早めのご相談をおすすめします。
※ このページの内容は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療方針については、必ず担当医師にご相談ください。