顔・頬・顎の激しい痛み
〜 三叉神経痛について 〜
顔の一部に電気が走るような瞬間的な激痛が繰り返し起こる症状は、三叉神経痛の可能性があります。似た症状の疾患もあります。
最終的な診断は診察と検査によって行います。症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
01どんな病気ですか?
三叉神経痛は、顔面の感覚を担う三叉神経の支配領域(頬・顎・額・口腔周囲)に、電気が走るような瞬間的かつ激烈な痛みが繰り返し起こる病気です。「顔面の神経痛」の中でも最も強烈な痛みとして知られており、食事・歯磨き・会話などの日常動作が誘因となることがあります。40〜60代以降の中高年女性にやや多い傾向があります。
02主な症状
- 頬・歯茎・顎・口角などへの電撃様の瞬間的激痛(数秒〜1分程度)
- 食事・歯磨き・冷風・顔を触るなど軽い刺激で誘発される
- 痛みは繰り返し起こる(発作と発作の間は痛みがない)
- 多くは片側のみに起こる
- 痛みが強くなると食事が摂れなくなることがある
03原因・なりやすい方
大多数の場合、三叉神経が脳幹を出るところ(神経根入り口帯)で拍動する動脈に圧迫されることが原因です。圧迫により神経に異常な電気信号が発生し、強い痛みとして認識されます。稀に脳腫瘍・多発性硬化症・脳動脈瘤が原因となることがあります。40〜60代以降、女性にやや多い傾向があります。
04診断方法
症状の特徴的なパターン(電撃様・誘因あり・発作性・片側性)の問診で多くは診断できます。歯科疾患・帯状疱疹後神経痛との鑑別が必要です。MRI検査(神経と血管の位置関係を確認)で血管圧迫の有無と腫瘍などを確認します。
05治療方法
①薬物療法:カルバマゼピン(テグレトール)が第一選択薬です。当院では、薬物療法による治療と経過観察を行います。②手術・放射線治療:薬が効きにくい場合や副作用が問題となる場合には、微小血管減圧術(MVD)や定位放射線治療(ガンマナイフ)などがあります。これらが必要な場合は、対応可能な医療機関にご紹介いたします。
ご相談ください
顔の激しい痛みが続く・繰り返す方は、当院でご相談ください。診断を行い、薬物療法を含めた治療方針をご提案します。
なお、顔面のしびれや感覚の低下を伴う場合などは、別の病気が背景にあることがあり、詳しい検査をおすすめします。
※ このページの内容は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療方針については、必ず担当医師にご相談ください。